「SEO対策って、何からやればいいんですか?」
この質問を、今年に入ってからだけで10回以上は受けています。聞いてくるのは新規のクライアントだけではなくて、すでにWebサイトを運営している企業の担当者も多い。リニューアルを機にSEOを見直したい人、広告費を下げたくてオーガニック流入に本腰を入れたい人、理由はさまざまですが共通しているのは「情報が多すぎて、結局どこから手をつければいいかわからない」という状態です。
これはよくある話です。「SEO対策」でGoogle検索すると、何百という記事が出てくる。書いてあることも微妙に違う。2024年の情報と2026年の情報では前提が変わっているものもある。特にGoogleのAI Overview(AIO)の普及によって、従来のSEO施策だけでは不十分になっている部分もあります。
この記事では、2026年3月時点の状況を踏まえて、SEO対策の基本を整理します。初心者が今日から着手できる施策を10個選びました。ただし10個を均等に並べるのではなく、効果のインパクトと着手しやすさを考慮して、重要なものにはしっかり紙幅を割いています。
そもそもSEO対策とは何か
SEO(Search Engine Optimization)は、検索エンジン最適化のこと。Googleなどの検索エンジンで自社サイトのページが上位に表示されるよう、サイトの内容や技術面を改善する取り組みです。
2026年の日本において、Googleの検索エンジン市場シェアは約77%です(出典:StatCounter GlobalStats、2026年2月)。Bingのシェアが伸びてきたとはいえ、まだ大半の検索はGoogleで行われている。したがってSEO対策とは実質的に「Google検索への最適化」を意味します。
SEOは広告と違って「お金を払えば上位に出る」仕組みではありません。Googleは独自のアルゴリズムでWebページを評価し、ユーザーの検索意図に合った質の高いページを上位に表示します。そのアルゴリズムの評価基準に合わせてサイトを改善していくのがSEO対策です。
もう1つ。2025年後半から2026年にかけて、SEOの前提条件が1つ加わりました。GoogleのAI Overview(AIO)です。検索結果の最上部にAIが生成した要約が表示され、ユーザーがクリックせずに情報を得てしまうケースが増えている。AIO対策については別の記事で詳しく書いていますが、この記事でもAIOを意識した施策を含めています。
施策1:タイトルタグの最適化(最優先で取り組むべき)
10個のなかで、まず1つだけやるならこれです。タイトルタグは、検索結果に表示されるページのタイトルで、クリック率に直接影響する要素です。
Googleのドキュメントでも、タイトルは検索結果においてユーザーがページの内容を判断する最も重要な要素の1つとされています(出典:Google Search Central「検索結果のタイトルリンクに影響を与える」)。
タイトル最適化のポイント
狙うキーワードはタイトルの先頭付近に入れることが重要です。Googleはタイトルの前半部分をより重視する傾向があります。「SEO対策の基本を解説します」のほうが「初心者向け解説:SEO対策の基本とは」より、「SEO対策」というキーワードに対して有利です。
文字数は30〜35文字を目安にします。日本語の検索結果では、タイトルが長すぎると途中で切れます。PC表示で約30〜35文字、スマートフォンで約36〜41文字が表示の上限目安です。狙うキーワードと主要な情報が切れない範囲に収まるよう調整することが必要です。
検索意図に合った表現を選ぶことも外せません。「SEO対策 基本」で検索する人は入門的な情報を求めています。タイトルに「初心者向け」「基本」「やり方」のような表現が含まれていると、検索意図との一致度が上がり、クリックされやすくなります。逆に「上級者向けSEOテクニック」というタイトルだと、このキーワードでは意図とズレます。
年号を入れることも差別化要因になります。「2026年版」「最新」といった表現が、検索結果に並ぶ多くのページの中での視認性を上げます。古い情報を避けたいユーザーの心理に応えるものです。ただし、入れた以上は実際に情報を最新に保つ必要があります。
あるクライアントの案件で、主要30ページのタイトルを上記の基準で見直したことがあります。変更後2か月で、対象ページ群の平均CTRがSearch Consoleベースで約18%向上しました。順位自体は大きく変わっていないのにCTRが改善した。タイトルの表現がユーザーの検索意図により合致するようになった結果です。
施策2:検索意図に合ったコンテンツの作成
「良い記事を書けば上位に来る」——これは半分正しくて、半分足りない。正確には「検索意図に合った良い記事」が上位に来ます。
検索意図(Search Intent)とは、ユーザーがそのキーワードで検索するとき、何を知りたいのか、何をしたいのかということです。同じ「SEO」でも、「SEO対策 基本」で検索する人と「SEOツール 比較」で検索する人では、求めている情報がまったく違います。
検索意図を把握する方法
最もシンプルで確実なのは、狙うキーワードで実際にGoogle検索して、上位10件の内容を確認することです。上位に表示されているページは、Googleが「この検索意図に合っている」と判断したページです。上位10件がすべてハウツー記事なら、検索意図は「やり方を知りたい」。比較表が多いなら「比較して選びたい」。この傾向を無視して自分の書きたいことだけ書いても、上位には入りにくいです。
もう1つ重要なのは、検索意図に対して過不足なく応えることです。必要な情報が足りなければ当然評価されないし、逆に関係ない情報を大量に詰め込んでも評価は上がりません。「SEO対策 基本」で検索している人に、被リンク獲得の高度なテクニックを延々と解説するのはズレている。基本を体系的に、わかりやすく説明することが求められています。
施策3:見出し構造(H1〜H3)の整理
これは地味ですが、効果が大きい施策です。
見出しタグ(H1、H2、H3…)は、ページの内容構造をGoogleに伝える役割を持っています。本の目次と同じ役割です。見出しがきちんと階層化されていると、Googleはページの内容を正確に理解しやすくなります。
見出し構造のルール
- H1はページに1つだけ。 通常はページタイトルがH1になります。
- H2はページ内の大きなセクション区分。 記事の主要トピックごとにH2を設定します。
- H3はH2の中の小項目。 H2の内容をさらに分割するときに使います。
- 階層を飛ばさない。 H2の直下にH4が来るような構造は避けることが重要です。
見出しにキーワードを含める
見出しにターゲットキーワードや関連キーワードを自然に含めることも有効です。Googleは見出しの内容をページのテーマ判定に使っています。ただし、すべての見出しにキーワードを無理やり入れると不自然になるので、主要なH2に入っていれば十分です。
そしてここが2026年的なポイントです——見出しをユーザーの疑問文に寄せると、AIO(AI Overview)に引用されやすくなる傾向があります。「SEO対策の方法」より「SEO対策で最初にやるべきことは?」のほうが、AIが質問と回答の対応関係を認識しやすい。これはSEOとAIO対策の両方に効く施策です。
施策4:内部リンクの設計
内部リンクは、同一サイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。SEOにおいて2つの重要な役割があります。
1つ目は、Googleのクローラーがサイト内を巡回しやすくなること。内部リンクがないページは、クローラーが発見しにくく、インデックスされないことがあります。
2つ目は、ページの重要度をGoogleに伝えること。多くの内部リンクが集まるページは、サイト内で重要なページだとGoogleに認識されやすくなります。
内部リンクを意識していないサイトは意外と多い——気になるポイントですよね。
内部リンク設計の実践
関連性の高いページ同士をつなぐことが基本です。SEOの基本記事からAIO対策の記事へリンクを張る、というのは自然で有効な内部リンクです。まったく関係のないページ同士をつないでも効果は薄いです。
アンカーテキストには内容を反映することが重要です。「こちら」「詳しくはここ」ではなく、「AIO対策の具体的な方法」のように、リンク先の内容がわかるテキストにすることが望ましいです。Googleはアンカーテキストからリンク先ページの内容を推測します。
重要なページには多くの内部リンクを集めることも効果的です。自社の主力サービスページやCVにつながるページには、関連記事から積極的に内部リンクを設定します。これはサイト全体のSEO設計に関わる話で、初心者がいきなり完璧にやる必要はありませんが、新しい記事を書くたびに「既存のどのページとつなげるか」を意識することが大切です。
施策5:E-E-A-Tの強化
E-E-A-Tは、Googleの検索品質評価ガイドラインで定義されている評価基準です。
- Experience(経験):コンテンツの作成者が、そのトピックについて実体験を持っているか
- Expertise(専門性):作成者がそのトピックの専門知識を持っているか
- Authoritativeness(権威性):作成者やサイトがそのトピックにおいて信頼される情報源か
- Trustworthiness(信頼性):サイトやコンテンツが正確で信頼できるか
E-E-A-Tは2022年12月に従来のE-A-TにExperience(経験)が追加されて現在の形になりました(出典:Google Search Central Blog「Google search’s helpful content system and your website」2022年12月)。
なぜE-E-A-Tが重要か
Googleのアルゴリズムの細部は非公開ですが、品質評価ガイドラインは外部に公開されていて、Googleが何を「良いコンテンツ」と考えているかの指針になっています。特にYMYL(Your Money or Your Life)領域——医療、法律、金融など生活に重大な影響を与えるジャンルでは、E-E-A-Tの基準が厳しくなります。
BtoBのサービスサイトやコーポレートサイトでも、E-E-A-Tは確実に影響します。たとえば「経営コンサルティング」に関する記事を書くなら、実際のコンサルティング経験がある人間が書いているかどうかで、Googleの評価は変わる。
初心者でもできるE-E-A-T強化策
著者情報の明記から始めることが現実的です。記事に著者名を表示し、著者のプロフィールページを作成します。プロフィールには経歴、専門分野、実績を記載します。これだけで「誰が書いた情報なのか」が明確になります。
一次情報を含めることも重要です。自社で得たデータ、実際のプロジェクト事例、現場で気づいたことなど、他サイトにはない情報を含めることで「Experience(経験)」が伝わります。生成AIが書いた汎用的な記事との差別化にもなります。
数値や事実を書くときは、出典を明記することが必要です。公式ドキュメント、調査レポート、学術論文など、信頼性の高いソースを参照していることがTrustworthinessにつながります。
施策6:Core Web Vitalsの改善
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)は、Googleが定めたユーザー体験に関する指標です。2021年からランキング要因に組み込まれ、2024年3月にはINP(Interaction to Next Paint)がFID(First Input Delay)に替わって正式に導入されました(出典:Google Search Central「Interaction to Next Paint (INP)」)。
2026年時点での3つの指標は以下のとおりです。
| 指標 | 正式名 | 意味 | 良好の基準 |
|---|---|---|---|
| LCP | Largest Contentful Paint | ページのメインコンテンツが表示されるまでの時間 | 2.5秒以内 |
| INP | Interaction to Next Paint | ユーザー操作に対するページの応答速度 | 200ミリ秒以内 |
| CLS | Cumulative Layout Shift | ページ読み込み中のレイアウトのずれ | 0.1以下 |
なぜ重要か
Core Web Vitalsは直接的なランキング要因です。同じ品質のコンテンツが2つあれば、表示速度が速くユーザー体験が良いほうが上位に表示されます。
加えて、表示が遅いサイトはユーザーの離脱率が高くなります。Googleの調査では、ページの読み込み時間が1秒から3秒に延びると、直帰率が32%増加すると報告されています(出典:Google / SOASTA「The State of Online Retail Performance」)。SEO以前の問題として、サイトに来た人を逃がしているわけです。
改善の進め方
まずはPageSpeed Insightsで現状を把握することが出発点です。GoogleのPageSpeed Insights(https://pagespeed.web.dev/)にURLを入力すれば、Core Web Vitalsの現状スコアと改善提案が表示されます。どの指標が基準を下回っているかを確認することが先決です。
画像の最適化が最も効きやすい改善です。LCPが悪い原因の多くは、画像ファイルのサイズが大きすぎることです。WebP形式への変換、適切なサイズへのリサイズ、遅延読み込み(lazy loading)の実装。この3つで大幅に改善するケースが多いです。
CLS対策は画像・広告のサイズ指定から着手することが有効です。ページの読み込み中に画像や広告が後から読み込まれてレイアウトがガタッとずれる。あれがCLSです。img要素にwidthとheight属性を指定する、広告枠のサイズを事前に確保する。これだけでCLSは大きく改善します。
Core Web Vitalsの改善は技術的な知識が必要になる部分もありますが、PageSpeed Insightsの改善提案に沿って1つずつ対応するだけでも、スコアは着実に上がります。
施策7:構造化データ(Schema.org)の実装
構造化データは、ページの内容を検索エンジンが理解しやすい形式で記述するマークアップのことです。Schema.orgの語彙を使って、JSON-LD形式で記述するのが現在の標準です。
構造化データで何が変わるか
構造化データを実装すると、検索結果でリッチリザルト(評価の星、FAQ、パンくずリスト、手順表示など)が表示されることがあります。これにより検索結果での占有面積が大きくなり、CTRが向上します。
Googleの公式ドキュメントでも、構造化データがリッチリザルトの表示につながることが説明されています(出典:Google Search Central「構造化データの仕組みについて」)。
それに加えて2026年の文脈で重要なのは、構造化データがAI Overviewへの引用に影響する可能性がある点です。FAQPage、HowTo、Articleといったスキーマを実装しているページは、AIがコンテンツの構造を正確に把握しやすくなります。AIO対策としても有効な施策です。
まず実装すべき構造化データ
初心者が着手しやすいものから順に挙げます。
- Article(記事) ブログ記事やニュース記事に実装します。著者、公開日、更新日などをGoogleに伝えます。
- FAQPage(よくある質問) 記事内にQ&Aセクションがある場合に実装します。検索結果にFAQが表示され、クリック率が上がります。
- BreadcrumbList(パンくずリスト) サイトの階層構造を検索結果に表示します。ユーザーがサイトの構造を把握しやすくなります。
WordPressを使っている場合は、Yoast SEOやRank Mathといったプラグインで主要な構造化データを自動的に出力できます。プラグインを入れて設定するだけなので、コードを書く必要はありません。
施策8:モバイル対応の徹底
Googleは2023年11月にモバイルファーストインデックスへの完全移行を完了しています(出典:Google Search Central Blog「Completing the transition to mobile-first indexing」)。これは、GoogleがWebページをインデックスする際に、PC版ではなくモバイル版のコンテンツを基準にしているということです。
つまり、スマートフォンで正常に閲覧できないサイトは、たとえPC版がどれだけ充実していても、SEO上不利になります。
「うちはBtoBだからPCで見られるでしょ」と思われがちですが、そんなことはありません。あなたも移動中の電車で、広告経由でtoB商材のサイトを開いていませんか?
確認すべきポイント
画面サイズに応じてレイアウトが自動調整されるレスポンシブデザインが基本です。PC用とモバイル用で別々のURLを持つ構成は管理が複雑になるため、特段の理由がなければレスポンシブの採用が望ましいです。
文字サイズとタップ領域も確認が必要です。スマートフォンで読みやすい文字サイズ(16px以上を推奨)になっているか、ボタンやリンクのタップ領域が十分に確保されているか(最低48px四方が推奨)を確認します。
モバイルでのページ表示速度も重要です。施策6で触れたCore Web Vitalsは、モバイルでの計測値が特に重要です。PageSpeed Insightsでモバイルのスコアを確認し、PCと大きな差がある場合は改善が必要です。
一度、自分のスマホで自社サイトのフォームに入力してみることをおすすめします。それだけで2〜3個は改善点が見つかるはずです。
施策9:メタディスクリプションの最適化
メタディスクリプションは、検索結果でタイトルの下に表示される説明文です。直接的なランキング要因ではないとGoogleは明言していますが、CTR(クリック率)に影響します。CTRが高いページは間接的に評価が上がる傾向があるため、無視してよい要素ではありません。
書き方のポイント
120文字前後にまとめることが目安です。日本語の検索結果では、PC表示で約120文字、スマートフォンで約70文字程度が表示されます。重要な情報を前半に寄せることが重要です。
ページの内容を正確に要約することも必要です。クリックを稼ぐために大げさな表現を使うと、ページの内容と乖離して直帰率が上がります。結果としてSEO上マイナスです。
ターゲットキーワードを含めることでクリック率が向上する傾向があります。検索結果では、検索クエリと一致する部分が太字で表示されます。キーワードが含まれていることで視認性が上がり、クリック率の向上につながります。
メタディスクリプションを設定していない場合、Googleがページ内容から自動的に抜粋して表示しますが、意図しない文が表示されることがあります。主要なページには手動で設定することが望ましいです。
施策10:Google Search Consoleの活用
最後の施策は、ツールの活用です。Google Search Console(以下GSC)は、Googleが無料で提供しているサイト管理ツールで、SEO対策には必須です。
「まだGSCを使えていない」という場合、ここから始めることをおすすめします。ここが起点になります。
GSCで何ができるか
検索パフォーマンスの確認が最も基本的な使い方です。どのキーワードでサイトが検索結果に表示されているか、表示回数、クリック数、平均掲載順位、CTRを確認できます。これがSEO施策の効果測定の基本データになります。
インデックス状態の確認も重要な機能です。サイトのどのページがGoogleにインデックスされているか、されていないページがあるとしたらその原因は何かを確認できます。せっかく作ったページがインデックスされていなければ、検索結果には表示されません。
技術的な問題の検出にも使えます。モバイルユーザビリティの問題、Core Web Vitalsの問題、セキュリティの問題などを通知してくれます。問題が発生したら早期に対処できるので、定期的にチェックする習慣をつけることが重要です。
サイトマップの送信もGSCの重要な機能です。XMLサイトマップをGSCから送信することで、Googleのクローラーがサイトの全ページを効率的に発見できるようになります。
GSCは無料で使えるツールのなかでは圧倒的に情報量が多いです。SEO対策を始めるなら、まずGSCにサイトを登録するところから。
10個の施策をどの順番で進めるか
ここまで10個の施策を紹介しましたが、全部を同時にやるのは現実的ではありません。クライアントへの提案では、だいたいこの順序で進めることが多いです。
フェーズ1:すぐにできること(1〜2週間)
- Google Search Consoleにサイトを登録して現状を把握する(施策10)
- 主要ページのタイトルタグを見直す(施策1)
- 主要ページのメタディスクリプションを設定する(施策9)
フェーズ2:コンテンツの質を上げる(1〜2か月)
- 既存コンテンツの検索意図との整合性を確認し、修正する(施策2)
- 見出し構造を整理する(施策3)
- 著者情報の整備やE-E-A-T強化策を実施する(施策5)
フェーズ3:技術面とサイト構造の改善(2〜3か月)
- Core Web Vitalsの改善(施策6)
- モバイル対応の見直し(施策8)
- 構造化データの実装(施策7)
- 内部リンクの設計見直し(施策4)
フェーズ1は特別な技術知識がなくても着手できます。タイトルとメタディスクリプションの変更だけで検索結果でのCTRが改善するケースは多いので、費用対効果が最も高い施策と言えます。
2026年のSEOで知っておくべきこと
最後に、2026年特有の動向を3点だけ補足します。
AI Overviewへの対応はもはや必須
先に触れたとおり、GoogleのAI Overview(AIO)は検索結果の姿を大きく変えています。従来のSEO施策——タイトル最適化、コンテンツ品質、技術的なSEO——はAIO時代でも引き続き重要ですが、それに加えて「AIに引用されやすいコンテンツの書き方」「ゼロクリック検索への対応」を考える必要があります。詳しくはAIO対策の記事をご覧ください。
AI生成コンテンツとGoogleの評価
Googleは2023年2月の時点で、AI生成コンテンツ自体を禁止していないことを明示しています(出典:Google Search Central Blog「Google Search’s guidance about AI-generated content」2023年2月)。ただし、品質の低いコンテンツの大量生産はスパムポリシー違反となります。2024年3月のコアアップデートでは、低品質なAI生成コンテンツを大量に公開していたサイトが多数ペナルティを受けました。
SEOの観点からは、AIをコンテンツ制作の補助ツールとして使いつつ、経験に基づく独自の知見や一次情報を加える。この方針が現時点での最善策です。
コアアップデートへの心構え
Googleは年に数回、検索アルゴリズムの大規模な更新(コアアップデート)を実施します。アップデートのたびに順位が大きく変動するサイトもありますが、基本に忠実にSEO対策を積み重ねてきたサイトは、影響を受けにくい傾向があります。
小手先のテクニックに依存するのではなく、ユーザーにとって本当に有益なコンテンツを作り、技術的な基盤を整えておく。この記事で紹介した10個の施策は、いずれもアルゴリズム変動に左右されにくい基本です。
ティーラへのご相談
SEO対策は、やるべきことを知っているだけでは成果が出ません。自社サイトの現状を正確に把握し、優先度を見極めて、施策を実行し、効果を測定し、改善する。このサイクルを回し続けることが必要です。
株式会社ティーラでは、SEO・AIO対策を含むWebサイト改善のご相談をお受けしています。「何から手をつけるべきかわからない」「リソースが限られているなかで効果の高い施策に集中したい」といった状況であれば、現状分析からお手伝いできます。お問い合わせはこちらからどうぞ。
参考文献
- StatCounter GlobalStats「Search Engine Market Share Japan」2026年2月 https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/all/japan
- Google Search Central「タイトルリンク(検索結果のタイトル)に影響を与える方法」 https://developers.google.com/search/docs/appearance/title-link
- Google Search Central Blog「Google search’s helpful content system and your website」2022年12月 https://developers.google.com/search/blog/2022/12/google-raters-guidelines-e-e-a-t
- Google Search Central「Interaction to Next Paint (INP)」 https://developers.google.com/search/docs/appearance/core-web-vitals#inp
- Google / SOASTA「The State of Online Retail Performance」 https://www.thinkwithgoogle.com/marketing-strategies/app-and-mobile/mobile-page-speed-new-industry-benchmarks/
- Google Search Central「構造化データの仕組みについて」 https://developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data/intro-structured-data
- Google Search Central Blog「Completing the transition to mobile-first indexing」2023年11月 https://developers.google.com/search/blog/2023/10/mobile-first-is-here
- Google Search Central Blog「Google Search’s guidance about AI-generated content」2023年2月 https://developers.google.com/search/blog/2023/02/google-search-and-ai-content